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トヨタ アクアは、2011年12月の初代NHP10型のリリース以降、いまや同社の代表的な自動車となっています。
トヨタ アクアの特徴として、リッター当たりの燃費が34km/Lに及ぶ低燃費さ・ライバル車種との差別化を図るためのマイナーチェンジなどを行ってきたことなどが挙げられます。
この進化するスタイルが、今も世代から支持をされているのは疑いようのない事実でしょう。
それでもトップクラスの販売台数を誇っている一方で、少なからず不具合が指摘されてもきました。
今回は、そんなトヨタ アクアの不具合についてまとめました。
トヨタ・アクアのよくある不具合ヶ所一覧
2018年5月時点での、国土交通省に報告されている不具合は65件です。
これをカテゴリーごとに仕分けすると次の通りです。
- エンジン:14件
- 保安灯火:12件
- 制動装置:11件
- 動力伝達:5件
- 乗車装置:4件
- 車枠・車体:3件
- 電動機(モーター):2件
- 走行装置:2件
- 燃料装置:2件
- 緩衝装置:1件
- かじ取り:1件
- その他:8件
参考:国土交通省 自動車のリコール不具合・不具合情報(2018年5月時点)
http://carinf.mlit.go.jp/jidosha/carinf/opn/index.html
実に不具合の57%がエンジン、保安灯火、制動装置で占められています。
その内訳は次の通りです。
まずエンジンの不具合は、
- エンジンから異音がする
- 車が急発進する
- エンジンブレーキができない
- 走行中に大きな振動がする
- 対向車や壁と衝突した
- エンジンをかけっぱなしで外に出たところドアロックが発生した
などがあります。
なおトヨタ アクアは、1NZ-FXE型というエンジンが採用されていますが、プリウスやヴィッツなどトヨタの他の車種でも採用されており、類似する報告がないわけではありません。
次に保安灯火の不具合は、テールランプの浸水が発生した、左右の電動ドアミラーが開かなくなった、リアランプカバーのひび割れで砂が入ってしまったなどの報告が確認されています。
最後にブレーキといった制動装置の不具合もエンジン、保安灯火に続いて報告されています。
いずれも安全な走行をする際に妨げになるばかりか、交通事故を引き起こすリスクも抱えたことばかりなので、該当する兆候がないか常日頃確認することが必要です。
トヨタ・アクアのブレーキ不具合について
ブレーキは、運転者がもっとも使用する制動装置ですが、次のような不具合が報告されています。
- リアブレーキの凍結で車輪のロックが発生して走行不能となった
- ブレーキから異音がした
- ABSが正常に作動しなくなった
- 高速道路を走行中にブレーキの警告表示が出るとともにブレーキが効かなくなった
とくにABSに関する報告が多いですが、これはAnti-lock Brake System(アンチロック・ブレーキシステム)の略称です。
これは、緊急ブレーキ時にタイヤロックが発生したときにブレーキを踏んだままでも自動的にブレーキの解除・作動を繰り返し、タイヤのグリップ力を回復させることで自動車の走行安定性を維持させる仕組みです。
ブレーキは、仮にABSが故障しても機能はするため走行可能ですが、この仕組みがなければブレーキを踏んだままの危機回避は困難となります。
このABSの主な故障原因は、次の通りです。
- ABS自体の故障
- センサー交換
- 電気系統の異常
- ブレーキランプの球切れ
これらの原因が起きた場合の対策ですが、一般的には交換となります。
ただし電気系統・ブレーキランプ・センサーなどは数千円から数万程度の金額で済むことが多いものの、ABSの交換に関しては数十万近い金額となることが多いです。
また交換箇所によって工数時間が数十分程度で済む場合もあれば、取り寄せのため数日かかる場合があります。
その場合は、数日間ABSの機能なしの走行となります。
以上のことから、少しでも故障しているかもしれないと思ったら早めにディーラーに点検してもらっておきましょう。
ただトヨタ アクアには、インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)というアクセルの踏み間違いによる衝突を和らげるシステムが搭載されているのでその点の考慮も忘れないようにしましょう。
トヨタ・アクアの燃料計の不具合について
燃料計についても紹介します。
燃料計のについては、エンジン等と比べれば少ないものの次のような不具合が報告されています。
- 燃料ポンプの不具合により、走行中にエンストした
- 燃料が満タンになっているのに満タン表示にならなかった
燃料計が作動しないことで、走行中にエンストが発生し他の自動車の妨げになったり、ガソリンを満タンにしても正しい表示がされないといった問題が発生しているということです。
これは、製造時期が異なった場合、燃料タンク内のゲージも異なるため、その中の一部が本不具合を引き起こしているということが原因として挙げられます。
対策としてはゲージの交換となりますが、燃料が少ない状態の方がよいため、ある程度走行してから交換することをオススメします。
なお交換時は無償で行ってくれることが多く、その点は安心できるといえるでしょう。
トヨタ・アクアの不具合まとめ
今回は、主にエンジン・保安灯火・制動装置・燃料計を中心にトヨタ アクアの不具合について紹介してきました。
いずれもそのままにしておくと、車検が通らない・交通事故の誘発といった恐れがあることばかりです。
仮に交通事故を引き起こしてしまった場合、きちんとメンテナンスをしていない状態だったとして過失責任を問われる可能性もあります。
これらは、プリウスと並ぶハイブリットカーとしてのブランドを築いたトヨタ アクアとて例外ではありません。
やはり、自動車である以上、一定の走行をしていけば思わぬ不具合が起きるため、日頃から一人ひとりが安全に対する意識と不具合が見つかった場合でも冷静に対応することが大切です。
それが自動車の価値を知ろうとする気持ちを向上させていくことでしょう。
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